昨日、泥棒が出ました.....なんと自分の病室でです。

昨日も、いつも通り夕食を済ませ、少しベットでゆっくりしていると、めずらしく病棟の科長さんが訪れ「何か失くなってる物はないですか？」と聞かれた。そこで詳しく話しを聞いてみたところ、入院病棟内で泥棒が発生したという話しであった。

そこで、もっと詳しく話しを聞いてみれば、その事件のあった時間帯には４人部屋に僕を含め３人が居たのである。。。

そういえば不審な出来事があった.....。

被害にあった人は、自分のベットの斜め向かいの方で、その時を思い返せば、被害者の人が車イスで部屋から出て行った直後に、誰かが入ってきたのを覚えている。
僕は見舞い客だと思い、心の中で [ 今ちょうど出て行ったばっかりやのにタイミング悪いなぁ ]と呟いた記憶がある。それと必要以上にゴソゴソする音に疑問も感じていた。

でも、まさか泥棒が出るなんて思いもしないので、お見舞いを持って来たけど留守なので置く場所を探しているんだろうとしか思わなかった。

でも、それが泥棒だったんです。。。

そんな話しをしていると向かいのベットの人が、「ワシも覚えてる！ゴソゴソする音を聞いて、おかしい思ったんや」「カーテンの隙間から服装は見たで！」と。

たしかに、病室のレイアウトは各ベットごとにカーテンで仕切られてはいるが、やはりカーテンなので多少の隙間ができる。
それとカーテンの上の方はレースになっているので、僕はその部分から少しだけ見えた犯人の髪型だけは覚えていた。

その夜、警察が来て事情聴取を受けた。異様な光景だった....。

1人の警官が座るテーブルの前に並んだ、松葉杖の人、車イスの人、そして歩行器の人。。。

交通事故後の取調べと間違われそうだ (；-_-)

しかし、ビックリしたのが警察官が持っていた、防犯カメラの写真である。かなり鮮明に犯人の顔や服装が映っている。

もちろん、僕達が見たままの姿だったので、犯人であろうという事になり、後日 刑事課が来る事になった。

しかし、築４０年の古い病院のカメラでもすごい性能だなと関心したのもつかの間で、カメラは一週間程前に取り付けられたばかりの物だったと判明.....。

まさか防犯カメラも自分がこんなに早く活躍するとは思ってなかっただろう (;^＿^A

何はともあれケガ人がでなかったのは幸いである。もし犯人と鉢合わせして、もみ合いになったところで僕達では敵うはずもないからだ (x_x；)

被害者の人の気持ちを考えると辛い.....。ただでさえ辛い入院生活を我慢しているのに、それに追い討ちをかけるような出来事があり相当ショックだろうなと思う。

僕も、なぜあの時に変だと思ったのなら、声をかけなかったのかと考えると凹む。

でも、僕の友達が教えてくれた言葉で気持ちが救われた。

【因果応報】大辞泉抜粋
仏語。前世あるいは過去の善悪の行為が因となり、その報いとして現在に善悪の結果がもたらされること。

これを信じ、一日でも早く犯人が捕まる事を願う。